この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
恋愛無双ーレンアイムソウー
第2章 初デート


「め…めぐりん。いつの間に来たの?」


蘭はすぐ恵に体を向けた。


「ん~?玄関の鍵開いてたよ。
どっちか閉めるの忘れたでしょ~」

「えっ開いてた?!…私が忘れてたわ…」

「蘭かぁ。珍しいね?
でも、気を付けなきゃ~!
…こんな風に誰かが勝手に入って来る事も
あるんだからさぁ」


恵はそう言うと意味深な目で蘭を見る。


「そうね…気を付けるわ」

「ふふっ。それにしても……
ちょっと、ゆいこ~!」

「うっ?!」


呆けたままの結子に恵が近付き
頬を指で強めにつつく。


「めぐ……痛いよ……」

「いつまでボーッとしてんの~
早く蘭にお礼を言いなさい!」

「…は、い?」


結子はゆっくり返事をするも
恵は腕を組んで笑ってるだけだ。


「蘭は結子の為に体を張って
キスの練習相手になったんだから
お礼を言うのが当たり前でしょ?」

「えっ…」


蘭は結子に分からないように
『何で?』と恵に対して口を動かす。


「ほら~早く言うのよ!
結子は礼儀も持ち合わせてない駄目人間なの?
ほら、早くしな!」


可愛い顔して恵はドSだ。


「あっ……蘭。ありがと……」

「……いいのよ」


恵は満足そうに頷いている。


「よし。じゃ~結子着替えよっか。
…その前に手ぇ洗わせて~」


両手を擦り合わせながら恵は洗面所へ向かった。

リビングに残るのは結子と蘭。

恵のおかげで誤魔化せたなと安堵した蘭が
結子に体を向ける。


「ゆいこりん、この前買った服は?」
「…部屋に掛けてる」
「着替えてらっしゃい」
「うん」


結子はもうキスの事は気にしてない様だ。

リビングを出て行く結子を見送って
蘭は胸に手を当てて深く呼吸する。


ーーーやばかったわ…


「蘭」


リビングの入口に立った恵が
ニヤリと口元を緩めている。


「私~焼肉が食べたいな~(はぁと)」
「っ!……分かったわよ」

「ふふふ…楽しみ~」
「悪い顔になってるわよ」

「良いの。蘭と結子にしか見せないから」


恵は鞄から化粧道具を取り出している。


「彼氏にも見せないの?」

「無駄な事は嫌いって知ってるでしょ?」


そう言って笑う恵を見つめながら
蘭はそれ以上何も言わなかった。


ーーーめぐりんも不器用なのよねぇ。


蘭はポリポリと頬を掻いていた。

/87ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ