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恋愛無双ーレンアイムソウー
第2章 初デート


山中と抱き合って泣いていると
急に天気が崩れ始め、
結子と山中は車へ避難した。


すっかり泣き止んだ結子は
手鏡で自分の顔を見て固まる。

恵が施してくれたマスカラは
涙に対応する物ではなかった為に
目の下が黒く汚れていたのだ。


「あらら…そのマスカラ
ウォータープルーフじゃなかったんだね。
結子さん、化粧道具持ってる?」

「はい…一応」

「出して見せてくれる?」


言われた通りに鞄の中のポーチから
化粧道具を取り出して見せると
山中は少し考えてから結子を見つめる。


「俺に任せて」


そう言うと流れる様に手を動かして
崩れた目元を中心に
あっという間に化粧直しをしてくれた。


「はいっこれで大丈夫!」

「すみません……
ありがとうございます!!」


山中が美容師で化粧も出来る人で
本当に助かった、と思いながらも

なぜ車のダッシュボードの中に
化粧落としとコットンが入ってるのか
結子は疑問を感じていた。


「結子さんお腹空かない?」
「あっ空いてます」


ナビの画面の時刻を確認すると
午後6時半を過ぎている。


「もう…こんな時間…」

「美味しい店があるんですよ」


そう言って連れてこられたのは
一軒の洒落た居酒屋。

ちらほらと先客がおり
賑わいを見せている。


「いらっしゃいませっ」


男性の店員さんが笑顔で近づいてきた。


「山中さん、お久しぶりですね」
「どうも。カウンターでいいのかな?」
「はい、お好きなところにどうぞ」


山中は結子を振り返って口を開く。


「カウンターしか空いてないみたい。
大丈夫ですか?」
「あっはい」
「じゃ端の方に座りましょう」


結子は壁際の端の席へ座り
山中はその隣へ座る。

店員から渡されたおしぼりで
手を拭いていると
刺身の盛合せが目の前に置かれた。


「えっ…まだ注文……」


結子が店員に向かってそう言うと
店員はニコリと笑う。


「山中さんから
ご注文いただいてましたので」
「えっ」


隣の山中へ顔を向けると
とても甘い表情をしていた。


「結子さん刺身好きでしょ」


鮪・鯛・烏賊の他に
結子の好きなサーモンとサバが
造られていている。


「撮影の時に好きって言ってたから」


山中の顔から視線を外せなかった。

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