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恋愛無双ーレンアイムソウー
第2章 初デート


「結子さん、大丈夫?」


すぐに会計を済ませた山中は
結子を支えながら店を出ると
助手席のドアを開いて座らせた。


「ぅ~ん…」


結子は眠いのか目を閉じて
山中の声も届いてない様だった。


シートベルトをつける為に
体を結子に向けて腕を伸ばす。

何度も感じた石鹸の香りが鼻をかすめる。


ーーー香水…とは少し違うよな…
でも良い匂いだ…


結子の匂いを改めて感じて
体が熱くなるのを感じる。

目の前にある無防備な寝顔と
少し赤く染まった肌が
何とも言えない色気を纏っている。


ーーー外で熱燗はもう無しだな。
こんな姿…他の男に見せたくねぇ…


結子の頬を触り体温を感じる。

親指で唇をなぞると
唇に残った口紅が指に移った。


ーーー化粧もしてくれて…
服も少しは俺を考えて選んでくれた?


結子はタイトなワンピースに
厚手のカーディガンを羽織っていて
足元はパンプスを履いている。


結子の父親からは
普段はお洒落に程遠い服装だと
口酸っぱく聞いていただけに

結子の姿を見た時
山中は驚きながらも
胸の高鳴りを止められなかった。


ーーーこの服は俺の為に買ったの?
そんなの考えただけで俺……
すげー勘違いしちゃうよ…


微かに息を漏らす唇が
必死に紳士を演じていた山中を
簡単に煽ってくる。


ーーーその唇を奪って
今すぐ結子さんの気持ちを聞きたい……


山中が顔を結子に近付けて
頬を少し擦った時


「んっ……」


一瞬身をよじった結子が
小さく声を出した。


「カ…カシ…さまぁ…」


ーーーは?……カカシ?……あれか?


マンガに疎い山中は
カカシと聞いて田んぼにいるやつしか
思い浮かばなかった。


ーーーどんな夢見てんだろ…


結子のよく分からない言葉のお陰で
邪な欲望は体の奥へ沈んでいき
運転に意識を移す。


ーーー遅くなると蒼井さんに悪いし。
そろそろ帰ろ……


安全運転で帰路を進む。


ーーーよく考えれば
結子さんの気持ちも聞いてねーのに
勝手にキスなんかダメだよな。


自分を戒める為にため息を吐いた。


ーーー家に着いたら聞いてみよう。
結子さんと一緒に前に進みたい。
経験した事ない世界を見せてあげたい。


今までの女性とは
一味違う結子と出会って
山中は久しぶりの
熱い気持ちを感じていた。

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