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恋愛無双ーレンアイムソウー
第2章 初デート


「結子さん、起きてっ」

「……んっ……」


山中が声を掛けながら肩を揺すると
結子はゆっくり目を開いた。


「……やま…なかさん?」
「家に着きましたよ」


結子はしばらく動かずに
頭を整理している様だ。


ーーー寝ぼけてる結子さんも可愛いな…


「……はっ!すみません!」
「は?」


結子が勢いよく謝罪するが
山中も呆けてしまった。


「私…酔って寝ちゃって…」

「あぁ、そんなの気にしてないですよ。
そろそろ家に戻らないと
お父さんが心配しますから」

「そうですね。……あっ!」


結子は何かを思い出した様に
鞄の中を漁り出した。


「結子さん?何か忘れ物…」


山中が尋ね終えるのと同時に
結子が小さな包みを山中へ差し出した。


「誕生日おめでとうございます!」
「えっ……」

「これ、プレゼントです。
良かったら使って下さい」


ーーープレゼントって……


呆然とする山中の手を取り
その上に包みを載せると
結子は優しく微笑んだ。


「何にしようか迷って…
山中さんある程度の物は持ってるだろうし…
なので良い物ではないんですが…」


結子は口ごもりながら山中を見上げている。


ーーーその目は反則でしょ…


「開けて良いですか?」


結子は黙って頷く。


そっと開いた中身はーーー
ニベ●のクリームだった。


「これ……」

「あっ前に山中さんの手を見た時に
少し荒れてたのが気になりまして、
美容師さんだから当たり前なのかもだけど
男性でも手は大事にして欲しいな…
なんて思いまして…」


山中は自分の手のひらを見つめる。

確かに少し荒れていた。


「でも私、女性物でも分からないのに
男性物なんてハードル高過ぎて…
それなら男女気にせずに使える物!
って思って…これになりました」

「ふっ…」

「えっ!やっぱり…安物過ぎました?!」


結子はうろたえている。


「いいえ。すっごく嬉しいです」


ーーーこの人は……


山中は最高の笑顔を見せる。


「あっ……良かった……」
「結子さん、ありがとう…」


そう言うと山中は結子を抱き締めた。

結子は急に抱き締められて固まっている。


「ねぇ、結子さん。
結子さんは………
俺の事、どう思ってますか?」

「っ……!」


結子がビクッと体を震わせた。

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