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恋愛無双ーレンアイムソウー
第2章 初デート


「は?」


呆気に取られつつも山中は
女なのか男なのかはっきりしない
目の前の相手に遠慮のない声を出す。


「意味分かんねーんだけど」


蘭はそんな山中に鋭い視線を送り
胸の前で腕を組んでいる。


「ふっ…意味分かんなくて結構。
あなたには、結子あげないから」

「はあ?」


山中は目を見開いて蘭を見やる。


「お前は結子さんの何なんだよ!!」


山中の声が荒ぶるのを確認して
蘭は女言葉に戻す。


「やだぁ~怖い~
結子パパから聞いてた人と違うぅ~」

「えっ……」


急に結子の父親を出されて山中は怯む。


「結子パパは~山中さんが
無理矢理キスしたって知ったら…
どう思うかしらぁ~?」

「っ…」

「分かってくれるわよね、山中さん。
しばらく結子に会わないでちょうだい」

「しばらく…」


すっかり大人しくなった山中は
呆然と蘭を見つめている。


「えぇ、しばらくよ。でも連絡は許すわ。
……結子には時間が必要なの」

「時間?…元カレと関係あんの?」


ーーー結子さんに聞けなかったけど…
何があって何が結子さんを苦しめるのか
結子さんの事を知りたい。


「そうね。でも聞いたとしても
あなたは結子を受け止めきれないわ」

「そんなの分かんな……」

「分かるのよ。身を持って経験したから。
普通の男じゃ無理なのよ…」


蘭は目を伏せて大きくため息を吐いた。


「体から落とせばイケると思った?
そうね、あなたイケメンだし
普通の女性なら落とせるでしょうね」


蘭は山中の容姿を観察している。


「でも、結子には通用しないわ。
結子を動かすなら心を開かせなきゃ。
体でどうにかしようなんて、論外よ。
男としてゲスいわ」


山中は何も言えずに黙っている。


「……ってな訳で結子には
回復プログラムをさせる事にしたの」

「か、回復プログラム…?」


聞いた事のない単語に山中は声を出す。


「とある企業から下心のない男を派遣させて
結子と会わせようと思ってるの」

「派遣…?」

「疑似恋愛を体験してもらって
現実の恋愛も悪くないって
結子に思い出してもらいたいの」


ーーー何を言ってんだ?
派遣?疑似恋愛?何だよそれ!
結子さんの気持ちは…?


自分のした事を棚に上げつつ
山中は蘭の胸ぐらを掴んでいた。

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