この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
桜の季節が巡っても
第14章 朧夜の春
「言ったはずだ。俺は今夜何度も泉夏に誘惑され続けてる」
-忘れてしまったなんて言わせない。
恋情を秘めた両眼で見つめれば、彼女は恥ずかしそうに視線を逸らしてしまった。
これを手渡されるよりも、もうずっと前から。
これがあろうがなかろうが-いや、更に惹かれてしまってる。
身を焼かれるほどの羞恥であっただろうに。
それでも尚、自分にこれを-。
『今夜は用意がなかったはず』のものが、自分の掌に現実に収まっている。
不思議な感覚の中その包みを眺めていれば、彼女が呟いた。
「先生に渡さないままで終わるはずだった。何度か先生が、自分の気持ちを教えてくれたじゃない?やっぱり私と同じ事を思ってくれてるって、とっても嬉しかった。それで私も良かったの。ふたりでおんなじ思いでいれて、なんて幸せな夜だろうって。抱き締めてもらって、キスしてもらって。他の何もしなくてもいい。このまま朝までいたいって」
-けど。
今の自分なら、もうなんだって言える気がした。
泉夏は正直な心情を全て吐露する決意をする。
/1346ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ