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桜の季節が巡っても
第14章 朧夜の春
「『それだけでいい』はずだったのに。いつしか『それだけじゃ足りない』自分がいた。抑え切れない思いが少しずつ口を出るようになって、先生を困らせるような事も言ってしまってた。大事にしてくれてるからこそだと、よく分かっていたのに。…それでも、直接的な何かを言うだなんて。先生が『それだけでいい』と思っているのに、まさか自分から行動を起こそうだなんて。確かに買いはしたけど、渡すつもりのなかったものを渡す決心がついたのは-」
-次に先生に逢えるのが、三カ月も先だって知ったから。
言いながら、声が震える。
泉夏の悲痛な声音に、秀王もまた胸が締めつけられるようだった。
「想いの通じ合ったその日になんてって、今までずっと思ってきた。なのに先生が相手だと、そんなの関係ない自分に気が付いた。先生なら、何をしてもいい。何をされてもいい。…ううん、私は先生に何かをされたい。抱き締めるだけじゃなく。キスだけじゃなく。もっと他の事もして欲しい。…夕ご飯を食べに行く前から、とっくに私は望んでた」
もう誤魔化せない。
もうこの願いは消せない。
もうなんの躊躇いも、泉夏にはなかった。
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