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桜の季節が巡っても
第15章 蜜夜の春
普通に考えて有り得ない。
こんなにも立派なひとだ。
自分より十も年上のおとなのひとだ。
誰かを好きになって。
誰かに好きなってもらって。
恋のひとつやふたつ、重ねてきたに決まってる。
子供じゃないんだから、気にするのやめよう。
子供だって思われるような事、訊くのやめよう。
こうやって両想いになれたのは、奇跡のようなのに。
なんでもない-笑顔をどうにか作ろうとすれば、少しきつめに抱き直された。
「…ごめん」
秀王の謝りの言葉に、一瞬胸に刺さるものがなくはなかったが、泉夏はすぐに気持ちを切り替えた。
「私の方こそ…ごめんなさい。変な事訊いちゃって」
-なんでもないの、忘れて。
言い繕う泉夏に、秀王の声が被った。
「泉夏が『ごめん』を言うなら、俺も謝らないといけない」
低く呟かれ、泉夏は慌てて首を振った。
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