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第15章 蜜夜の春

羞恥に悶える泉夏などお構いなしに、続きが再開される。
鎖骨へ触れた秀王の口唇は、そのまま下へ這う。
「…っ」
これから何をされるか－知ってる。
気を遣るくらいの快感が、きっと待っている。
まだ殆ど何も始まっていないけれど。
こんなにも大好きで、大好きなひと。
そのひとが自分を愛してくれようとしてる。
そのひとに自分はこれから愛される。
最高に嬉しくて。
最高に幸せで。
最高に心地良いに決まってた。
そんなの、もう最初から決まってる。
意識を正常に保っていられるうちに、泉夏は訊いておきたかった。
しつこいと笑われてもいいから。