パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第15章 蜜夜の春

「…あ」
－あんまり見たら、いや。
馬鹿のひとつ覚えみたいに、頼んでみる。
さり気なさを装い、片手で布団を引き寄せながら。
けれど当然のように、それは却下される。
「さっき答えたはずだ」
－無理だって。
秀王は一蹴し、固く閉ざされた泉夏の脚に触れた。
ふくらはぎから太腿に指がゆっくりと伝い、泉夏の身体は痙攣する。
指先の滑りに合わせ、じわじわと這い上がってくるものは－痺れるような、悦び。
心地良さが羞恥に勝り。
あんなに頑なだった両脚も少しずつ、自然に隙間が出来始めていた。
「あっ…あん…っ」
太股を撫で回され、泉夏の結んだ唇の端から嬌声が零れ落ちる。