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桜の季節が巡っても
第15章 蜜夜の春
またしても、自分から誘うような事-泉夏を後悔が襲うが、もう開き直った。
スキニーパンツに手をかけた彼を直視など出来ず、泉夏は意味もなく宙に目線を漂わせる。
聴覚だけは研ぎ澄ませていれば、やがて衣服の擦れるような音はしなくなった。
それからベッドが軋んだかと思えば、温かなものが泉夏を包んだ。
自分に覆い被る彼の背中に、泉夏は手を伸ばす。
全部触れてる。
腰も。
脚も。
ふたりを隔てるものは、もう何もない。
直接みんな、触れ合っている。
あったくて。
幸せで。
涙が滲みそうだった。
「せんせい…」
愛しいひとの名を呼ぶ。
私の大好きな。
私だけの、先生-。
スキニーパンツに手をかけた彼を直視など出来ず、泉夏は意味もなく宙に目線を漂わせる。
聴覚だけは研ぎ澄ませていれば、やがて衣服の擦れるような音はしなくなった。
それからベッドが軋んだかと思えば、温かなものが泉夏を包んだ。
自分に覆い被る彼の背中に、泉夏は手を伸ばす。
全部触れてる。
腰も。
脚も。
ふたりを隔てるものは、もう何もない。
直接みんな、触れ合っている。
あったくて。
幸せで。
涙が滲みそうだった。
「せんせい…」
愛しいひとの名を呼ぶ。
私の大好きな。
私だけの、先生-。

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