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第15章 蜜夜の春

とろとろと流れる蜜はふたりの結合部分を増々汚（けが）し、シーツを冷たく濡らし続けていた。
律動に合わせ音を奏でるものに、恥ずかしい思いが全て消えたわけではない。
自分がどれだけ淫らな女なのか、彼に知らせてるようなもの。
正直、とても恥ずかしい。
こんなにはしたなくって嫌われない？
こんなに求めてしまって呆られない？
でも。
愛しい気持ちは。
とめられない。
欲しい気持ちは。
もうとめられない。
大好きなひととの。
狂おしいまでに幸せな時間。
続いたらいいのに。
ずっと。
永遠に。
こうしていられたらいいのに。