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桜の季節が巡っても
第15章 蜜夜の春
もっともっとあなたと繋がっていたいけれど、時間は確実になくなってきている。
あなたはまた、遠い場所に行かなければならない。
なんの心配もなくこのまま色欲の沼にふたりで沈んでしまえたら、どんなにいいだろう。
何故どうしてもっと早くに、あなたに抱いてもらわなかったのだろう。
あなただってその気になったら、すぐにだって。
幾度も快楽の高みにいけたはずなのに。
あなたに誘われたら、断るなんて。
あなたにならば、悦んで。
それなのに。
一晩中、ずっと一緒に。
一晩中、ずっとただ近くに。
一晩中、キスは何度も何度も。
一晩中、ベッドの中で、あなたはずっと私を抱き締めてくれていた。
一晩中、眠らないで私を見てくれていた。
優しい、あなた。
そんなあなたが、やっぱり堪らなく大好きだった。
あなたはまた、遠い場所に行かなければならない。
なんの心配もなくこのまま色欲の沼にふたりで沈んでしまえたら、どんなにいいだろう。
何故どうしてもっと早くに、あなたに抱いてもらわなかったのだろう。
あなただってその気になったら、すぐにだって。
幾度も快楽の高みにいけたはずなのに。
あなたに誘われたら、断るなんて。
あなたにならば、悦んで。
それなのに。
一晩中、ずっと一緒に。
一晩中、ずっとただ近くに。
一晩中、キスは何度も何度も。
一晩中、ベッドの中で、あなたはずっと私を抱き締めてくれていた。
一晩中、眠らないで私を見てくれていた。
優しい、あなた。
そんなあなたが、やっぱり堪らなく大好きだった。

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