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桜の季節が巡っても
第16章 永劫の春
夜景を背に、切ない吐息を漏らす。
頭の芯が蕩けそうなキスの連続。
全身の力は見る間に奪われてゆき、大きな窓にもたれたまま。
そろそろ立ってもいられない。
キスだけで、こんなになるのは自分だけ?
キスしかされてないのに、はしたな過ぎ?
三か月振りの大好きなあなたとの接吻は、あまりにも刺激が強過ぎる。
これからはずっと一緒にいられる-そう思うだけで、心も身体も昂ぶっている。
そこへこんな熱く、甘く、溶けそうな口付けを絶え間なくされたら。
唇を重ねただけで、もう大変な事になっている。
あなたを感じるほど、溢れてくる。
どうしよう。
今すぐ、ねだってしまいそう-。






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