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桜の季節が巡っても
第16章 永劫の春
互いが互いを欲しがっているのは、触れ合う唇と唇から伝わった。
睦み合いへと向かう空気の流れは、最早変えられそうになかった。
それでもこの時を待ち構えていたかのように求めてしまうのは、性急だろうか。
芽生えた罪悪感から、自分自身を僅かでも抑制する手段として、秀王は囁いた。
「シャワー…使う?」
問われ。
深い愛欲の海に沈もうとしていた泉夏の意識が、ぎりぎりで覚醒する。
「…うん」
もう少しでせがみそうになっていた自分が急激に恥ずかしくなり、泉夏は小声で返答した。
数か月振りの再開の夜は、いつも急ぎ気味になる。
抑えていた欲望が一気に解放され、すぐにでも行為に及びそうになってしまう。
既(すんで)の事で踏み止まるのは-やっぱり、綺麗な身体を抱いて欲しい故だった。
暫く振りなら尚更、そんな身体を重ねたい。
「…お風呂に、お湯を入れてくるね」
高揚している心を一旦落ち着かせようと、泉夏は浴室に向かおうとする。
その間際に放たれたそれに、彼女は目を見張る。
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