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桜の季節が巡っても
第16章 永劫の春
濡れて光る秘部の入り口に、猛る自分自身を彼が宛がってきた。
そこはすんなりと彼を受け入れ、たちまち根元まで埋まった。
緩やかな律動が始まれば、やがて満足そうな音が鳴る。
寝台に横たわった泉夏は彼の全てを味わいながら、甘い吐息を漏らした。
先程までの狂おしいくらいの指での愛撫に比べると、実に緩慢でとても優しかった。
ゆったりとした抽送に合わせたほど良い快感に、泉夏は酔い痴れていた。
自らを抱く彼と、目線が合う。
微笑まれ。
こちらからもまた笑みを返せば、唇が触れた。
泉夏は瞳を閉じ、こちらからも舌を突き出し、彼に絡めた。
互いの両手を重ね合わせ、指と指をも絡める。
暫し、口付けを楽しむ。
ひとつに繋がったままの、キス。
最高に幸せ。
彼が相手なら、尚更。
ずうっと、こうしていられたらいいのに。
永遠に、いられたらいいのに。
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