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第16章 永劫の春

腰を固定され抽送される度。
新たな蜜が溢れ、泉夏の太股を伝う。
膣内を貫かれる水音は、乱れに乱れる。
一緒に過ごした数少ない夜。
そのどれもが常と変わらず、いつも以上に、彼は優しかった。
苦痛や躊躇い、怖さを感じる事なく、抱いてくれた。
だけどもしかしたら、あえてしなかった事もあったかもしれない。
こういう付き合いになってまだ短い期間だったし、何より自分は経験自体、とても少ない。
そんな自分を気遣って、無理をさせるような行為はしてこなかったのもしれなかった。
「あぁ…はぁ…あぁ…っ」
通常の体位とはまた違った深い快感に、意識は早くも蕩けそうだった。
四つん這いのままではおれず。
泉夏の裸体は前方に崩れた。
頬は完全にベッドについた形となり、臀部がより高く上がった。
『見られたくない部分』を、自ら彼に誇示するかのような体勢。
でももう羞恥よりも、心地良さが勝っていた。
動物の交わりのように、後ろからの出入りをひたすら受け続けるだけだった。