パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第16章 永劫の春

「せん…かっ」
想いの籠った声音で名を呼ばれ。
熱く蕩けた肉襞の最奥まで、獰猛なもので一気に貫かれる。
「…ゅうっ」
いよいよ耐え切れない。
「しゅう…っ」
彼に応え。
彼を呼び。
自分を翻弄し続ける秀王に、泉夏は強く縋った。
願ったのは自分なのに。
いつだって突然その名を口にされ。
細い両腕で頼られれば、心臓が大きく波打つ。
彼女を揺らす動きも一瞬忘れ－込み上げる喜びに、秀王の胸は震える。
「せんか－」
確かにたった今、確かに自分を呼んだ。
その愛おしい口唇を幾度も奪いながら、腰が砕けそうなくらいに快楽を求める。
「しゅう…や、うそつき」
しかし、こんなにも夢中にさせておきながら、またしても彼女は可愛くない事を言ってくる。