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桜の季節が巡っても
第16章 永劫の春
「…そんな事、今まで思った事もない」
-前から言ってる。
漏らされた短い思いに、秀王は口元を緩めた。
こんなにも愛しくて。
こんなにも自分を夢中にさせて離さない。
年の差なんて、気にも留めていない。
それを言うなら自分の方こそ、年上らしくもっと頼りがいのある男になれたらと思ってる。
「もしも泉夏が自分を『子供っぽい』って言うなら、俺もそうだ」
少し決まりが悪そうに、秀王は白状した。
「先生も…?」
思いも寄らない事を言われ、泉夏は無意識のうちに顔を上げた。
自分よりも十も上の彼が-『子供』?
間近でじっと見られ、秀王は苦笑しながらも頷く。
「うん。『望みは全部叶ったはずなのに欲張りだ』って俺も自分で思ってる。『泉夏に逢いたい』って一番の夢がようやく叶った途端、次の新しい願いがすぐに出てきた。欲に果ては存在しないんだなって、身を以(もっ)て知った」
「…うん」
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