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桜の季節が巡っても
第16章 永劫の春
「これからはいつだってその機会があるんだから、何も今夜絶対ってわけじゃないのに。しかもこんな些細な事でっていうのも、頭の名では全部理解してる。泉夏が先生だった俺を好きになってくれて、これからもそう呼びたいって言うのなら、それでいい。呼び名なんて、なんでもいい。側にいてくれるのなら、ほんとにそれで…ちゃんと分かってるんだ」
-なのにこだわってみせたりして『子供みたい』だろ?
恥ずかしさを含んだ微笑みに、泉夏は首を振った。
自分ひとりを『子供』にさせない為に、あえてこんな言い方をしてくれてるのが分かった。
「私…『先生』だった先生を好きになった。『先生』って呼ぶのが好きだった。でも今は、ひとりの人間として秀が好きだよ。まだちょっと慣れてないけど…名前で呼ぶのも、凄く好き」
うん-秀王は笑い、その腕の中に完全に彼女を包んだ。
互いは密着し、幸福に満ちてゆく。
触れ合っていない箇所なんてどこにもないように、泉夏は唯一残されていた脚をそっと、伸ばしてみる。
触れた瞬間、向こう側から脚が絡まってきた。
-なのにこだわってみせたりして『子供みたい』だろ?
恥ずかしさを含んだ微笑みに、泉夏は首を振った。
自分ひとりを『子供』にさせない為に、あえてこんな言い方をしてくれてるのが分かった。
「私…『先生』だった先生を好きになった。『先生』って呼ぶのが好きだった。でも今は、ひとりの人間として秀が好きだよ。まだちょっと慣れてないけど…名前で呼ぶのも、凄く好き」
うん-秀王は笑い、その腕の中に完全に彼女を包んだ。
互いは密着し、幸福に満ちてゆく。
触れ合っていない箇所なんてどこにもないように、泉夏は唯一残されていた脚をそっと、伸ばしてみる。
触れた瞬間、向こう側から脚が絡まってきた。

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