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桜の季節が巡っても
第16章 永劫の春
数か月振りに彼女を抱き。
その快感を思い出せば、もう何度だって欲しい。
いつもは彼女にいいように操られているけれど、今だけは自分が支配権を持つ。
彼女に拒否権はない-。
「眠い?」
秀王は尋ねた。
訊いたところで『そうだ』と言われても、やめる気は毛頭なかったけれど。
形式的にとりあえず、確認する。
「眠いし…疲れてる。だから本当に早く-」
-お風呂に。
恐らく無駄だと知りながらの泉夏の懇願は案の定、いとも簡単に却下された。
割られた脚の内側に、唇が伝う。
太股を走る秀王の舌先に、泉夏の肢体が跳ねた。
「あ…あぁ!」
極上の快感に、びくびくと身体が痙攣した。
「うそ、つき…っ」
喘ぎながら、泉夏は彼を詰る。
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