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桜の季節が巡っても
第1章 心恋の春
麻衣を引き摺るように従えながら、泉夏は気が気でない。
誰よりも早く教室に入っていたのに、間に合わずに遅れて行くなんて事-絶対に有り得ない。
「…!!」
廊下の角を右に曲がった瞬間。
小走りだった泉夏の両足が突如、急ブレーキをかける。
「いった…!」
泉夏の背中に激突する羽目となってしまった麻衣は、憐れな声を上げた。
「ちょ…!なによ、泉夏?」
あんなに急いでたのに、一体どうしたの-廊下の先に、麻衣は視線を送る。
「…あ」
成程ね-麻衣はすぐさま納得がいった。
廊下の数歩先を歩く、長身のその人物-。
麻衣はそっと泉夏の手を離し、小声で囁いた。
誰よりも早く教室に入っていたのに、間に合わずに遅れて行くなんて事-絶対に有り得ない。
「…!!」
廊下の角を右に曲がった瞬間。
小走りだった泉夏の両足が突如、急ブレーキをかける。
「いった…!」
泉夏の背中に激突する羽目となってしまった麻衣は、憐れな声を上げた。
「ちょ…!なによ、泉夏?」
あんなに急いでたのに、一体どうしたの-廊下の先に、麻衣は視線を送る。
「…あ」
成程ね-麻衣はすぐさま納得がいった。
廊下の数歩先を歩く、長身のその人物-。
麻衣はそっと泉夏の手を離し、小声で囁いた。

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