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桜の季節が巡っても
第1章 心恋の春
「やっぱそんなに酷かったか、私」
「かなり」
二人で顔を見合わせて爆笑。
あまりの賑やかさに、居合わせた学生達が一斉にこちらに注目した。
ちょっとうるさ過ぎたかな-反省し、慌てて声を潜める。
コンパクトの鏡を見ながら、ファンデーションを薄くはたき、口紅を塗り直そうとポーチの中に手を伸ばす。
二本のリップのうちの一つを選べば-泉夏の口唇が、淡い桜色に染まる。
トイレに備えつけられた大きめの姿見の前で、最終的な服装チェックをしていると、
「やばいよ、泉夏!授業始まる!」
スマホの画面を確認して、麻衣が声を張り上げた。
「え、ほんとに?」
弾かれたように泉夏は化粧道具を掻き集め、素早く麻衣の手を取った。
「行こ!」
「そんな引っ張らなくても、ちゃんとついて行くってば~!」
軽い抗議の声が背後から聞こえたが、残念ながら今の泉夏には届かない。
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