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桜の季節が巡っても
第4章 予兆の冬
「…先生を嫌ってる人なんかいません。みんな先生の事を尊敬してます。私は…好きです。先生の事が。他のみんなと同じように」
泉夏は危うく言いかけた想いを、どうにか呑み込んだ。
『好き』は心の中でしか言えなかった。
『好き』と口に出来るのならどんなにいいだろう。
『他のみんなと同じ』なんかじゃない。
『先生』としてじゃない。
『学生』としてじゃない。
『尊敬』なんかじゃない。
私は、あなたをひとりの男性として-。
麻衣は切なさを感じとり、目を細める。
本当は彼女がなんて言いたいのかなんて-誰よりもよく知っている。
なんと返せばいいのか-迷っている秀王の耳に、微かな振動の音が届いた。
気のせいかと疑ったが、それは確かに自らのコートのポケットから聞こえていた。
「ちょっと、失礼」
スマートフォンの画面を確認した彼は、席を立った。
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