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桜の季節が巡っても
第4章 予兆の冬
でも。
いつもの如くまた良くない方向に行きかけた思考は、どうにか抑える事が出来た。
大樹も普段通りだと言っていたし、何でもないのだろう。
もしかしたら、誰かのお見舞いとかいう事もあるし。
「何?」
泉夏の視線に龍貴は答える。
「…なんでもない」
魅入っていた自分を恥じるように、急いで目を逸らす。
「何?」
知ってるくせに、龍貴は訊いてくる。
「…だから。お願いだからあんまり密着しないで」
「なんで?」
「…なんか、ぞくぞくくるって言うか」
「へえ?」
龍貴は言って、唇を接近させた-彼女の耳元に。
いつもの如くまた良くない方向に行きかけた思考は、どうにか抑える事が出来た。
大樹も普段通りだと言っていたし、何でもないのだろう。
もしかしたら、誰かのお見舞いとかいう事もあるし。
「何?」
泉夏の視線に龍貴は答える。
「…なんでもない」
魅入っていた自分を恥じるように、急いで目を逸らす。
「何?」
知ってるくせに、龍貴は訊いてくる。
「…だから。お願いだからあんまり密着しないで」
「なんで?」
「…なんか、ぞくぞくくるって言うか」
「へえ?」
龍貴は言って、唇を接近させた-彼女の耳元に。

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