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桜の季節が巡っても
第1章 心恋の春
「ありがと、麻衣。私、全然落ち込んでも、怒ってもないよ」
「そう?」
「うん。それは私も思ってるし。先生はあんなに立派で、大人で。なのに、こんな私が好きだななんて…おこがましいなあって」
「そんな事…!」
「…でも」
-でも。
でも、もう、好きになってしまった。
写真を見て、ただ尊敬して終わりだった頃の自分には、戻れない。
だって、あの日。
だって、あの時。
桜の吹雪の中で出逢ってしまったから。
あの出逢いをなかった事になんか-出来ない。
あの瞳に、一瞬で囚われてしまった。
私の全てを、たったの一瞬で奪われてしまった。
「そう?」
「うん。それは私も思ってるし。先生はあんなに立派で、大人で。なのに、こんな私が好きだななんて…おこがましいなあって」
「そんな事…!」
「…でも」
-でも。
でも、もう、好きになってしまった。
写真を見て、ただ尊敬して終わりだった頃の自分には、戻れない。
だって、あの日。
だって、あの時。
桜の吹雪の中で出逢ってしまったから。
あの出逢いをなかった事になんか-出来ない。
あの瞳に、一瞬で囚われてしまった。
私の全てを、たったの一瞬で奪われてしまった。

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