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桜の季節が巡っても
第5章 別離の春
昨日の話の続きがしたいと、今朝龍貴から電話がかかってきた時。
そう言えば麻衣が会いたがってたのを思い出した。
ついでに麻衣も呼んでもいいかとお願いしたら、二つ返事でOKをもらえたので、連絡をして今こうしている。
「お兄さんの隣りに座ってもいいですか?」
麻衣の言葉に、龍貴は勿論と頷いた。
泉夏は?と麻衣に訊かれ、一瞬意味が分からなかった。
「その場所のままでいい?それともこっち来て、お兄さんの反対側の隣りに座る?」
「そうなったら両手に花だな」
龍貴は誘(いざな)いの視線を流し、泉夏を見た。
両手に花-以前にもどこかでこんな会話があった。
あれは去年の冬休み前-大学のカフェテリアで。
なけなしの勇気を振り絞って先生を引き止め、勉強を教えてもらったあの日。
そう言えば麻衣が会いたがってたのを思い出した。
ついでに麻衣も呼んでもいいかとお願いしたら、二つ返事でOKをもらえたので、連絡をして今こうしている。
「お兄さんの隣りに座ってもいいですか?」
麻衣の言葉に、龍貴は勿論と頷いた。
泉夏は?と麻衣に訊かれ、一瞬意味が分からなかった。
「その場所のままでいい?それともこっち来て、お兄さんの反対側の隣りに座る?」
「そうなったら両手に花だな」
龍貴は誘(いざな)いの視線を流し、泉夏を見た。
両手に花-以前にもどこかでこんな会話があった。
あれは去年の冬休み前-大学のカフェテリアで。
なけなしの勇気を振り絞って先生を引き止め、勉強を教えてもらったあの日。

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