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桜の季節が巡っても
第5章 別離の春
「お兄さんに会えてとっても楽しかった!また誘ってね」
ご機嫌の麻衣や大樹、その友達とファミレスの駐車場で別れ、泉夏は龍貴と車に向かう。
「麻衣、相当龍が気に入ったみたいだね。今日の伊東君の友達もすっかり手なずけてたし」
「手なずけるってなんだ。勝手に懐いてくるだけだ」
「龍を嫌いだって人、ほんと見た事ないな。羨ましい才能だよ」
「俺は別に男に懐かれても、ちっとも嬉しくないんだけどな」
等々。
話しながら歩いていると、背面から呼び止められた。
「お兄さん!」
たった今別れたばかりの大樹が一人、立っていた。
「伊東君…?」
どうしたの-泉夏が言うより先に、彼の真剣な目は龍貴に向けられている。
龍貴は余裕の表情で大樹に向き直った。
「どうしたの、伊東君。泉夏じゃなく…俺?」
グレーの瞳に射抜かれた大樹は瞬間怯んだが、やがて決意を固め声を上げた。
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