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桜の季節が巡っても
第6章 落涙の夏
「シロ」
『十年以上前から飼っていた、私の唯一の家族』
あのひとの言葉が、鮮やかに甦る。
先生の、飼い犬の名前-パズルの最後のひと欠片が、ぴたりと嵌った。
泉夏の胸がこれ以上はないほどに、期待に大きく波打ってゆく。
もう一度、スマホを見てみる。
送信してから五分は経っていたが-返信はきていない。
再度同じアドレスに、緊張に強張る指先でメールを送る。

『有栖川先生?』

あなたなの?
あなたにやっと繋がったの?
スマホの画面を祈るように見続ける。
実際は僅か数分だったに違いないけれど-随分と長い時間、待ち続けていた気がする。
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