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桜の季節が巡っても
第6章 落涙の夏
泉夏のアイフォンが突如、鳴った。
その音に必要以上に驚き、大袈裟なくらい肩は震える。
自分自身が送ったメールのリターンではなく、受信した側が送り返したメールを受け取った合図-。
息を呑み。
恐る恐る。
泉夏はメールを開いた。








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