この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
桜の季節が巡っても
第6章 落涙の夏
彼に手を引かれ、エントランスを抜け、そのまま図書館の外へ。
どこまで行くの-入り口を少し進んだ場所で、ようやく秀王の足が止まる。
それと同時に手も、静かに離される。
残念に思ってしまう正直な自分がいる。
館内の快適な温度から、一気に真夏の熱気の中へ。
照りつける太陽に、泉夏は目を細める。
やっと眩しさに慣れた頃。
いつの間にか振り返っていた秀王の両眼が、こちらを見ていた事に気づく。
こんなに間近で見つめられたのは半年も前-気恥ずかしさに視線を逸らし、俯いてしまう。
しかも今日の自分はちっともお洒落じゃない。
汗と涙で汚れていて-いつだって整い、涼し気な彼の顔を前に、余計に面を上げられない。
もっと可愛い服着てれば良かった。
スカートもちょっと短過ぎ。
お化粧もしてないし。
せめてリップの一つでも塗っていれば、少しは真面だったのに。
/1346ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ