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桜の季節が巡っても
第6章 落涙の夏
「好きです!」
今度は秀王が気遅れする番だった。
「…そう」
「そうです。好きなんです。大好きなんです!」
勝手にいなくなって。
どこにいるかも分からなくて。
目の前にいる彼に、段々腹が立ってくる。
「なんで好きって、先生が褒めてくれたから。夏休みが終わった次の日の朝、先生に褒めてもらったから。その日から、私の中でこの桜色が一番好きな色になったんです。だめですか?」
胸の内を、泉夏は激しくぶつけた。
好き-その言葉にもうひとつの想いも込めて。
この薄桃色のネイルが好き。
でも、もっと好きなのは-あなた。
あなたが大好きだって私は言ってるの。
今度は秀王が気遅れする番だった。
「…そう」
「そうです。好きなんです。大好きなんです!」
勝手にいなくなって。
どこにいるかも分からなくて。
目の前にいる彼に、段々腹が立ってくる。
「なんで好きって、先生が褒めてくれたから。夏休みが終わった次の日の朝、先生に褒めてもらったから。その日から、私の中でこの桜色が一番好きな色になったんです。だめですか?」
胸の内を、泉夏は激しくぶつけた。
好き-その言葉にもうひとつの想いも込めて。
この薄桃色のネイルが好き。
でも、もっと好きなのは-あなた。
あなたが大好きだって私は言ってるの。

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