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桜の季節が巡っても
第6章 落涙の夏
持参したかごバッグから、単行本を取り出す。
いつかのあなたもこうしてベンチに座り、カバーがかかった本を読んでいた。
どんな本を読んでいたのか-知りたかったな。
公園には、まだ人はいない。
私が先にあなたを待つ、最初で最後の待ち合わせ。
夏の早朝。
人気のない公園で本を読み、あなたをひとり待つ-なんだか大人みたい。
ああ、そうか。
私、今月の後半に誕生日が来るんだっけ。
私、ようやく二十歳(はたち)になる。
私、やっとあなたと同じ、大人の仲間入りが出来るのに-。



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