この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
桜の季節が巡っても
第7章 傷心の秋
「髪、どうしたの?」
開口一番、お互いに叫んだ。
龍貴は玄関口でまじまじと泉夏の顔を眺めながら、呟いた。
「…よく言う、失恋でってやつ?」
更に彼女の頭のてっぺんから爪先まで一通り見終えての感想を、正直に述べる。
「なんか暫く見ないうちに、随分やつれてない?」
「…」
会って早々指摘される事がことごとく当たっているので、泉夏は返す言葉がない。
そっぽを向き、押し黙る。
「伊東君ともうだめになったの?早くね?」
しかし次の龍貴の台詞に、泉夏は脱力する。
「違う!」
泉夏は勢いついて龍貴に向き直る。
肩上で切り揃えられた髪の毛が、激しく揺れる。
開口一番、お互いに叫んだ。
龍貴は玄関口でまじまじと泉夏の顔を眺めながら、呟いた。
「…よく言う、失恋でってやつ?」
更に彼女の頭のてっぺんから爪先まで一通り見終えての感想を、正直に述べる。
「なんか暫く見ないうちに、随分やつれてない?」
「…」
会って早々指摘される事がことごとく当たっているので、泉夏は返す言葉がない。
そっぽを向き、押し黙る。
「伊東君ともうだめになったの?早くね?」
しかし次の龍貴の台詞に、泉夏は脱力する。
「違う!」
泉夏は勢いついて龍貴に向き直る。
肩上で切り揃えられた髪の毛が、激しく揺れる。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


