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桜の季節が巡っても
第7章 傷心の秋
「なんで伊東君?伊東君なんかと付き合ってないし!?」
「え、何?あんなに挑発してやったのに、まさか春からなんの進展もなく?…ってか、お前何気に今、すげー暴言吐かなかった?なんかってさあ」
伊東君かわいそう-そういう自分の方がよほどいつもからかって楽しんでいるくせに、龍貴は嘆く振りをする。
「え…って事は何?まさかまだ先生を引きずってんの?でも夏の始め頃にメールした時は、随分元気そうじゃなかった?」
「…その後に色々あったのよ」
泉夏は重い口を開く。
「色々?」
「一回…いや二回?逢えた」
「逢えたの?え、どうやって?」
興味津々で矢継ぎ早に訊いてくる龍貴に、再び泉夏は繰り返した。
「…だから、色々あったのよ」
「へえ?」
龍貴の口角が上がった。
「え、何?あんなに挑発してやったのに、まさか春からなんの進展もなく?…ってか、お前何気に今、すげー暴言吐かなかった?なんかってさあ」
伊東君かわいそう-そういう自分の方がよほどいつもからかって楽しんでいるくせに、龍貴は嘆く振りをする。
「え…って事は何?まさかまだ先生を引きずってんの?でも夏の始め頃にメールした時は、随分元気そうじゃなかった?」
「…その後に色々あったのよ」
泉夏は重い口を開く。
「色々?」
「一回…いや二回?逢えた」
「逢えたの?え、どうやって?」
興味津々で矢継ぎ早に訊いてくる龍貴に、再び泉夏は繰り返した。
「…だから、色々あったのよ」
「へえ?」
龍貴の口角が上がった。

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