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桜の季節が巡っても
第7章 傷心の秋
「龍貴さんの話だよ~!泉夏が夕べ、お兄さんとご飯食べに行ったって」
紛れもない事実なのだが、そのままずばりを麻衣が横から伝えてくる。
大樹の反応が気になり、泉夏は心持ち縮こまる。
「え、そうなの?」
大樹の声が高くなった。
答えを待つように見られ、仕方なく泉夏も口を開いた。
「久々にうちに来たから、成り行きで…?」
これも偽りない事実なのだが、なんとなく言い辛い。
「え、うちに?」
差し障りないだろうと喋ったのに、誤解を生んでいそうな雰囲気を感じ取り、泉夏は再び弁解する羽目になる。
「あ、えっと…龍のお家で頂き物のケーキがあったみたいで。お裾分けを届けに来てくれて…?」
焦りながら、なんでこんな必死に取り繕わなきゃいけないんだろ-思うけど、仕方ない。
紛れもない事実なのだが、そのままずばりを麻衣が横から伝えてくる。
大樹の反応が気になり、泉夏は心持ち縮こまる。
「え、そうなの?」
大樹の声が高くなった。
答えを待つように見られ、仕方なく泉夏も口を開いた。
「久々にうちに来たから、成り行きで…?」
これも偽りない事実なのだが、なんとなく言い辛い。
「え、うちに?」
差し障りないだろうと喋ったのに、誤解を生んでいそうな雰囲気を感じ取り、泉夏は再び弁解する羽目になる。
「あ、えっと…龍のお家で頂き物のケーキがあったみたいで。お裾分けを届けに来てくれて…?」
焦りながら、なんでこんな必死に取り繕わなきゃいけないんだろ-思うけど、仕方ない。

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