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桜の季節が巡っても
第7章 傷心の秋
「…少し前に、今度ふたりで遊びに行こうって言われてて」
「うん?」
「まだちゃんと返事をしてなくって」
「だから?」
「ふたりになったら、きっとその話題が出るから」
「…」
「だから帰らないで。お願い」
泉夏の縋るような目に、龍貴は脱力する。
「だから中学生だっての」
「…だって」
「行きたくないなら行きたくないって言えば済む話じゃん」
「…それ自体はまだいいとして。行った先で何か言われたりしたらやだなと思って」
「付き合って欲しいって?」
龍貴が意地悪く微笑む。
泉夏の顔に血が上った。
「うん?」
「まだちゃんと返事をしてなくって」
「だから?」
「ふたりになったら、きっとその話題が出るから」
「…」
「だから帰らないで。お願い」
泉夏の縋るような目に、龍貴は脱力する。
「だから中学生だっての」
「…だって」
「行きたくないなら行きたくないって言えば済む話じゃん」
「…それ自体はまだいいとして。行った先で何か言われたりしたらやだなと思って」
「付き合って欲しいって?」
龍貴が意地悪く微笑む。
泉夏の顔に血が上った。

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