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桜の季節が巡っても
第7章 傷心の秋
早歩きする間(ま)に甦る、記憶。
真夏のうだるような熱気に包まれた、切な過ぎる思い出-。
横断歩道を過ぎると、打って変わったかのようなスローな歩行に変わる。
あの日以来一度も辿っていない、図書館への道のり。
あの時は赤信号がもどかしくてもどかしくて、待ち切れなかった。
歩行者信号が切り替わると同時に、駆け出した。
あなたに逢える-ただそれだけで、私の心は躍ってた。
この信号を超えたら。
この公園を過ぎたら。
もうすぐ、あなたに-。
久し振りに、涙が零れそうになる。
あの日とは違う。
道筋は同じでも、あの時とは全然違う。
あなたがいない。
あなたはいない。
あなたはもう二度と。
あなたに逢いたい。
真夏のうだるような熱気に包まれた、切な過ぎる思い出-。
横断歩道を過ぎると、打って変わったかのようなスローな歩行に変わる。
あの日以来一度も辿っていない、図書館への道のり。
あの時は赤信号がもどかしくてもどかしくて、待ち切れなかった。
歩行者信号が切り替わると同時に、駆け出した。
あなたに逢える-ただそれだけで、私の心は躍ってた。
この信号を超えたら。
この公園を過ぎたら。
もうすぐ、あなたに-。
久し振りに、涙が零れそうになる。
あの日とは違う。
道筋は同じでも、あの時とは全然違う。
あなたがいない。
あなたはいない。
あなたはもう二度と。
あなたに逢いたい。

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