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桜の季節が巡っても
第7章 傷心の秋
夏の早朝、あなたと並んで座った公園のベンチ。
遊具で元気に遊ぶ子供達を横目に、ちょうど空いていたあの日と同じ場所に腰かける。
初めは自分がいた方に座ったが、すぐに思い直し右側に移動する。
あなたが、いた場所。
あなたはもういないのに、あなたの温もりを感じる。
去年の長い長い夏休みは、一度も逢えなかった。
今年は逢えたのに。
例え短い時間でも、二日も逢えたのに。
ひとときの喜びと引き換えの、永遠の別れ。
去年は久々に逢えた秋。
今年は一度も逢えない秋。
これからはどんなに季節が巡っても、たったの一度でも逢えない。
あなたの、女の私が恥じ入ってしまうくらいの美しい横顔。
あなたの、思わず聞き惚れてしまう低い囁き。
あなたの、私を蕩けさせてしまう甘い微笑。
あなたの、身体から放たれる魔性の香り。
遊具で元気に遊ぶ子供達を横目に、ちょうど空いていたあの日と同じ場所に腰かける。
初めは自分がいた方に座ったが、すぐに思い直し右側に移動する。
あなたが、いた場所。
あなたはもういないのに、あなたの温もりを感じる。
去年の長い長い夏休みは、一度も逢えなかった。
今年は逢えたのに。
例え短い時間でも、二日も逢えたのに。
ひとときの喜びと引き換えの、永遠の別れ。
去年は久々に逢えた秋。
今年は一度も逢えない秋。
これからはどんなに季節が巡っても、たったの一度でも逢えない。
あなたの、女の私が恥じ入ってしまうくらいの美しい横顔。
あなたの、思わず聞き惚れてしまう低い囁き。
あなたの、私を蕩けさせてしまう甘い微笑。
あなたの、身体から放たれる魔性の香り。

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