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桜の季節が巡っても
第8章 忘却の冬
これがもし、あなたなら。
これがもし、あなたとだったなら。
想像する。
思うだけでこんなになってしまう。
胸が高鳴る。
頬が羞恥に染まる。
嬉し過ぎて。
切なさに心が震える。
はしたないと窘められても、もっと。
もっと。
もっと-。
きっといくらでも、ねだってしまう。
現実には指先一ミリ、触れ合えやしないのに。
妄想だけでこんなに感じてしまってる私。
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