この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
桜の季節が巡っても
第2章 了見の夏
「あら、今朝は早いじゃない」
欠伸を噛み殺しながら一階に下りると、母親の絢子がリビングで新聞を読んでいた。
今日は日曜で薬局の仕事は休みだが、平日の朝と同じように、食事は既に食卓に並んでいた。
洗面所の方から、洗濯機の回る音も聞こえる。
小さな頃から、忙しい母親を兄と二人で手伝ってきたつもりだが、やっぱりまだまだ敵わない。
「おはよ、ママ」
冷蔵庫から麦茶のペットボトルを取り出し、コップに注ぐ。
「今日映画に行くんだ」
母親の隣りのソファに腰かけ、一気にお茶を飲む。
「それで珍しく早起きなのね」
得心がいったようで絢子は頷いた。
夏休みが始まってから、すっかり寝坊癖がついてるもんねぇ-母親はからかう。
「いつもよりも一時間くらい遅いだけだよ~!ママとお兄ちゃんが仕事に行った後すぐくらいに起きてるもん」
/1346ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ