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桜の季節が巡っても
第8章 忘却の冬
もう図書館に足を運ぶ度に泣いたりなんかしないように。
時間を見付けては秋から再び、定期的に通うようになった。
もう二度と用のない場所であるなら、そんな事する必要もないのだろうけれども。
大学の図書館も勿論利用しているが、まだ大学二年生の身。
大学にない書籍もあるし、たまに読みたい小説を借りる事も。
自習に使用する事もある。
辛い気持ちを抑えて一歩ずつ進んでゆくうちに、少しずつ慣れてきた。
慣れるようにしてきた。
このまま一生、あなたを想って生きていくわけにはいかない。
一生泣いて生きていくわけにはいかない。
誰に言われなくても、ちゃんと知ってる。
他人から見たらほんのちょっとずつだろうけど-私、頑張ってる。
時間はかかっているけども、平気な時も増えてきた。
毎日泣かなくなった。
ご飯もきちんと食べてる。
間食だってたまにしてしまう。
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