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桜の季節が巡っても
第8章 忘却の冬
恋人同士なんかじゃ勿論なかったけれど。
それでも、せめて二年目は-例えば、スタバとか。
駅前でとか。
一度くらいはそういうところで待ち合わせて-恋人の真似事をしてみたかった。
あの時、あなたが手に取っていたのはこの本?
それとも一週間前に借りたあの本?
それとも三週間前にここで読んだ本?
近代美術館図録の右隣りは文学。
文学の三つ目の棚。
ここから本を選んでは、繰り返し読むのがここでの日課。
あなたが大学のベンチで読んでいた本。
この図書館で手にしていた本。
一冊でもタイトルが分かるのなら。
そしたらせめて同じ本を読む事で、繋がれるのに。
挫けそうな弱い心を奮い立たせるように、泉夏は開いていた本を閉じた。
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