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桜の季節が巡っても
第8章 忘却の冬
一日に何回か、まだあなたをこの胸の中で甦らせてしまうのも。
これでも私、努力してる。
精一杯努力して、これなの。
だから今はこれで許して。
広い閲覧室を、ぐるっと一周見回す。
平日の夕方過ぎ。
それなりに利用者はまだいて、席は結構埋まってる。
いるはずなんてないのについ、探してしまう。
図書館なんて、如何にもあなたらしい。
図書館なんて、如何にも私達らしい場所。
笑ってしまう。
一年目は大学。
二年目は図書館。
学生と准教授の関係に、なんて相応しい居場所だろう。
勉強と関係ない場所では遂に一度も、逢う事はなかった。
これでも私、努力してる。
精一杯努力して、これなの。
だから今はこれで許して。
広い閲覧室を、ぐるっと一周見回す。
平日の夕方過ぎ。
それなりに利用者はまだいて、席は結構埋まってる。
いるはずなんてないのについ、探してしまう。
図書館なんて、如何にもあなたらしい。
図書館なんて、如何にも私達らしい場所。
笑ってしまう。
一年目は大学。
二年目は図書館。
学生と准教授の関係に、なんて相応しい居場所だろう。
勉強と関係ない場所では遂に一度も、逢う事はなかった。

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