この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
桜の季節が巡っても
第8章 忘却の冬
この家に来ると、いつも熱烈に歓迎される。
それは昔も今も、全く変わらない。
家族全員で喜んで迎えてくれるけれど、やはり筆頭は百合子だった。
「泉夏ちゃんが来てくれるなんて、凄く嬉しい」
キッチンで夕飯の準備をしていたであろう彼女は、思いもかけず現れた泉夏に包丁を放り出して駆け寄って来た。
かなり無造作に包丁を投げてるように見えたので、逆にこちらが怪我しないかなと心配になったほどだ。
「ごめんね、夕ご飯の支度してる時間に。ちょっと呼び止められて来ただけだから-」
すぐ帰る-言おうとしたのに、百合子に即座に遮られる。
「そうだ、お夕飯一緒に食べていって。小さな頃はよく、そうしてたじゃない。久し振りにいいでしょ?」
「え、でも、あの…」
多分と言うか-家でも母親が準備してる最中(さいちゅう)のはずだった。
「悪いけど絢子さんに電話してもらえる、泉夏ちゃん?」
やんわり断ろうとしたのだが-にっこり微笑まれ。
結局『ご飯を御馳走になってから帰る』と、母親にスマホで連絡する羽目となった。
/1346ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ