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桜の季節が巡っても
第8章 忘却の冬
「とっても本気だけど」
かかる、熱い吐息。
「伊東君のキスなんて、どんなのだったか聞かなくてもだいたい分かる」
「…」
「そんな子供騙しの挨拶みたいなやつなんて、簡単に忘れさせてやれる」
泉夏は目を見開きつつ、彼の話を大人しく聞いているしかない。
ああ、でも-龍貴は思い出したように笑った。
「伊東君のは一秒で忘れるだろうけど。俺としたら、今度は俺とのキスが忘れられなくなるか」
-どうする?
龍貴は揶揄するように、彼女に問いかけた。
どうするも何も-もうちょっとでも動いたら、確実に触れ合ってしまう。
泉夏には選択の余地すら残されていない。
互いの呼吸を感じるほど近くにある、ふたりのそれ。
龍貴の唇が開いた気配に、泉夏の鼓動が跳ね上がった。



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