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桜の季節が巡っても
第9章 邂逅の春
「もし逢えたら、改めて謝りたい事も話したい事も、沢山あったはずなのに。いざ逢えたら逢えたで何も言えない」
もう、駅に着きそうだ-前方に先程から見え始めてる大きな建物。
双眸を細め見遣りながら、秀王は呟いた。
「…でも、何も言えなくて良かったのもかもしれない。口を開けば、きっとまた泣かせた。きっとまた傷つけた。不愉快な思いをさせたかもしれない」
-だから、これで良かった。
言い聞かせるように、彼は呟いた。
「そもそも、逢えるなんて思っていなかった。だからこうして顔を見れて、それでもう十分満足してる」
秀王は納得したように小さく頷いた。
泉夏は戸惑う。
なんでそんな穏やかな表情で私を見るの。
なんでそんな優しさ溢れる声で私に語りかけるの。
なんでそんな事を言うの。
なんで逢いたかったみたいな、そんな事。
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