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桜の季節が巡っても
第11章 逡巡の春
午後の講義の時間も迫ってきたし、今日はもう食べれそうにない-お弁当の中身はまだ半分ほど残っていたが、泉夏は蓋を閉じた。
溜め息を、ひとつ。
「よっぽど酷い喧嘩だったの?」
お兄さんと喧嘩したと既に結論付けられており、麻衣が心配そうに尋ねてくる。
「だって放置…!」
また危うく口を滑らせそうになり、濁すしかない。
「だから放置って何?」
二回目ともなると、麻衣の追及の手も厳しくなってくる。
「放置じゃなく、えっと…ほ、本当にむかつくな~って?」
最初の一文字しか合ってなく、かなり無理がある。
何それ-麻衣は呆れ返っている。
しかしそれ以上の突っ込みはしないでいてくれたので、とりあえず危機は免れた。
放置か-泉夏の脳裏に、もうひとりの姿が甦る。
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