この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
桜の季節が巡っても
第11章 逡巡の春
「先生も龍も、男ならはっきりしなさいよっ。私をどうしたくて、いつまでも放置してるのよ。私をどう思ってたら、こんなに放っておけるのよ。私を好きか嫌いか、それともどうも思っていないのか、はっきり言ってみなさいよっ。…ふたりして、ちょっとぐらいかっこいいからって、いい気になってんじゃないの。そうやって余裕でいる間に、私だって伊東君の他に、好きだって言ってくれる人のひとりやふたりぐらいいて。気付いたら、奪われてるかもなんだから。遅いんだから。絶対後悔させてやるんだからっ…」
普段なら決して口に出来ないような台詞も、我慢の限界を超えた今ならいとも簡単だった。
勘違いして。
自惚れて。
大胆で。
とてつもなく恥ずかしい-頬を染めて、車窓の外に目をやる。
これから彼に嗤われてしまう事を思うと、恥ずかしさと悔しさに涙が滲んでくる。
唇を噛みどうにか耐えているけれど、いつまでもつだろうか。
そこでふと、気づく。
龍貴の運転するアウディがいつの間にか、近くのコンビニの駐車場に停まっていた事を。
/1346ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ