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桜の季節が巡っても
第2章 了見の夏
こんなに釣り合ってないのに。
報われないのに。
そんな恋をするなんて。
私-…。
熱い涙が頬を伝い、スカートの上に大きな染みを作ってゆく。
「…え?」
運転中の脇見は事故の元だと重々承知の上。
それでも龍貴は、左隣りの彼女の様子を二度見ずにはおられなかった。
「え、え!?」
うわ、最悪!-思ったものの、国道を走っている最中に急には車を停める事も出来ない。
「え、何?俺?俺なの??」
身に覚えがあるようなないような-いつもは見慣れた明々と灯るコンビニの看板も、この時ばかりは龍貴にとって神の助けに思えた。
普段は滅多にない少々荒っぽいハンドルの切り方で、素早く駐車場に入る。
幸いにも駐車スペースが広々ととってあるコンビニだったので、遠慮なく店から一番遠い人気(ひとけ)のない場所に停めさせてもらう。
報われないのに。
そんな恋をするなんて。
私-…。
熱い涙が頬を伝い、スカートの上に大きな染みを作ってゆく。
「…え?」
運転中の脇見は事故の元だと重々承知の上。
それでも龍貴は、左隣りの彼女の様子を二度見ずにはおられなかった。
「え、え!?」
うわ、最悪!-思ったものの、国道を走っている最中に急には車を停める事も出来ない。
「え、何?俺?俺なの??」
身に覚えがあるようなないような-いつもは見慣れた明々と灯るコンビニの看板も、この時ばかりは龍貴にとって神の助けに思えた。
普段は滅多にない少々荒っぽいハンドルの切り方で、素早く駐車場に入る。
幸いにも駐車スペースが広々ととってあるコンビニだったので、遠慮なく店から一番遠い人気(ひとけ)のない場所に停めさせてもらう。

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